平成27年度のメインテーマを「くらしを守る建設技術-建設技術の未来像を考える」とし、活動を行っています。
今年度の第2回目となる今回の研究会は、昨年の広島の豪雨災害をうけての土砂災害の話題とメインテーマに関わってのCIM(Construction Information Modeling)の話題で企画いたしました。
昨年は広島県で未曾有の豪雨災害が発生しました。豪雨のパターンやそれによる斜面災害について、従来のわれわれが経験していない被害の様相が見られています。昨年の広島災害を振り返り、豪雨による斜面災害について、日本の研究者を代表する沖村 孝先生に、最近の豪雨災害について、被害の様相や減災の考え方について講演いただきます。
建設現場や調査において、データ表示に3Dの活用などCIMの導入が進んでいます。建設現場の技術者にとってCIMの取り組みは、設計や施工現場での突きつけられている課題といえます。地質調査業協会においても、協会として積極的なCIMの取り組みが進められています。その指導的な立場で活躍されています中田文雄氏に地質調査業協会におけるCIMの取り組みの現状とその課題や展望を講演いただきます。
六甲山系では、歴史的に繰り返し豪雨時に土砂災害が発生しています。地域の安全と防災を目指し、国土交通省では監視と対策工事などの砂防事業に長年取り組まれてきました。六甲山系における土砂災害防止に向けた取り組みについて、六甲砂防事務所の石塚忠範所長より講演いただきます。
興味ある話題の講演会であり、多くの方々の参加をお待ちしております。
今回の講演会は、土木学会CPDプログラム及び土木施工管理技士会CPDSプログラムです(登録申請中)。
記
主 催:一般財団法人 地球システム総合研究所
後 援:京都府土木施工管理技士会
日 時:平成27年10月21日(水) 午後1時30分~5時10分
場 所:京都大学楽友会館 2F 講堂(京都市左京区吉田二本松町 TEL 075-753-7603)
定 員:100名
参加費: 資料代2,000円(法人・一般会員は年会費に含まれています)
【内容・講師】
13:30~13:35 開会挨拶 京都地盤研究会 会長 大 西 有 三
(関西大学特任教授、京都大学名誉教授)
13:35~14:45 「頻発する大きな降雨強度の出現と斜面崩壊」
一般財団法人 建設工学研究所 業務執行理事 沖 村 (神戸大学名誉教授)
14:55~16:00 「CIMで利用する地質調査成果のあり方」
全国地質調査業協会連合会 情報化委員会 中 田 文 雄(川崎地質株式会社)
16:10~17:10 「六甲の砂防」 国土交通省六甲砂防事務所 所長 石 塚 忠 範
17:10~ 閉会挨拶
申込み方法:平成27年10月14日(水)までに別紙FAX用紙に、申込み代表者名、参加者氏名、勤務先所属等を記入の上、事務局までお申し込み下さい。
申 込 先:(一財)地球システム総合研究所内 京都地盤研究会 宛
(TEL: 075-256-4322 FAX: 075-256-4330)
(お願い:事務局にはスタッフが常駐していません。ご用の場合は、080-5632-2278(事務局担当代表幹事 安川)まで連絡下さい)