京都地盤研究会 第60回研究会

 平成27年度の第3回目の研究会を下記の企画で開催します。今年度はメインテーマを「くらしを守る建設技術-建設技術の未来像を考える」としていまして、このテーマに関わって今までにない話題の内容で企画しました。

 社会インフラ構造物の維持補修に関して、新設が困難な社会的背景を受け、建設分野の技術者やそれを担当する管理者に、長寿命化が大きな課題として突きつけられています。インフラ構造物においてコンクリート構造部は更新期を迎えるものも多く、その長寿命化の課題に取り組んでこられたコンクリート分野で最も著名な京都大学の宮川豊章先生に、現状の問題や課題、今後の展望について講演いただきます。

 原子力発電に伴い高レベル放射性廃棄物の相当量がすでにわが国に存在しています。この廃棄物は地下深くの坑道内に埋設し,数万年以上の超長期にわたり人間の生活環境から隔離されるとのことです。この事業には、地盤を専門とする技術者に難題の解決が求められています。この地層処分について中心となって取り組んでこられた出口 朗様から、放射性廃棄物に対する基礎的な知識から処分の現状と地層処分の課題や展望について、講演いただきます。

 地元の話題として、今回は、京都府の社会基盤整備について講演いただきます。京都府では、道路の整備等の新たな社会基盤整備とともに、限られた予算の中で、既存の構造物について、いかに長寿命化を図るかも大きな課題です。府内のこれらの課題に責任者の立場で取り組んでおられる京都府交通建設部の東川直正部長より、現状から計画まで、その内容の概要を講演いただきます。

興味ある話題の講演会であり、多くの方々の参加をお待ちしております。

今回の講演会は、土木学会CPDプログラム及び土木施工管理技士会CPDSプログラムです(登録申請中)。

 

                 記

 

主 催:一般財団法人 地球システム総合研究所

後 援:京都府土木施工管理技士会

日 時:平成28年2月4日(木)    午後1時30分~5時10分

場 所:京都大学楽友会館 2F 講堂(京都市左京区吉田二本松町 TEL 075-753-7603)

定 員:100名

参加費: 資料代2,000円(法人・一般会員は年会費に含まれています)

 

【内容・講師】

 13:30~13:35  開会挨拶                 京都地盤研究会 会長  大  西  有  三

                              (関西大学特任教授、京都大学名誉教授)

 13:35~14:45  「コンクリート構造物の長寿命化について」

                      京都大学学際融合教育研究推進センター

      インフラシステムマネジメント研究拠点ユニット 特任教授 宮 川 豊 章

 

  14:55~16:05 「高レベル放射性廃棄物の地層処分-超長期の安全確保に向けた現状と課題-」

                    原子力発電環境整備機構 技術部長 出 口  朗

 

 16:15~17:10 「京都府の社会基盤整備と長寿命化」

                京都府建設交通部長 東 川 直 正

 

 17:10~    閉会挨拶

 

申込み方法:平成28年1月27日(水)までに別紙FAX用紙に、申込み代表者名、参加者氏名、勤務先所属等を記入の上、事務局までお申し込み下さい。

申 込 先:(一財)地球システム総合研究所内 京都地盤研究会 宛

          (TEL: 075-256-4322  FAX: 075-256-4330

(お願い:事務局にはスタッフが常駐していません。ご用の場合は、080-5632-2278(事務局担当代表幹事 安川)まで連絡下さい)

(注:第59回研究会で案内していました開催日が2月2日から4日に変更になっています)

 

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