京都地盤研究会は、令和 6 年度のメインテーマを「防災・減災・避災」とし、メインテーマに関わる話題を中心に、今年度の第3 回目の第 87 回研究会を以下の3 つの講演で企画しました。
最初の講演は当研究会会長の大西有三先生から、久しぶりに興味ある話題で講演いただきます。
日本列島は毎年のようにさまざまな自然災害が発生しており、今年令和6 年にも能登半島における地震やそれに追い打ちをかけるような大規模な洪水が発生しました。地盤に関する被害では、地震動による斜面崩壊、液状化現象、豪雨による斜面崩落などが挙げられ、さまざまな地盤被害やトラブルが発生しています。
先生は近畿地整の防災ドクターとして係わられた三つのトラブル事例について、具体的には「1.和歌山県道 長井古座線「八郎山トンネル」の管理及び施工不良の実情」「2.京奈和自動車道 紀の川インターチェンジにおける地すべりの現状と対策」「3.奈良県国道 169 号線岩盤崩落事故の状況と付け替えトンネル計画」について、それらの内容とトラブルの原因、事例から何を学ぶかについて解説をいただきます。
二つ目の講演は、日本で注目を浴びておられる宮崎県の旭建設株式会社社長の黒木繁人様より、土木で働く人々は“文明を作る人々”であり“シビルワーカー”の呼称をつかい、生活を営む住むところの基本に土木があると、「土木の道」を宣言し、経営から技術の分野で新しく取り組んでおられる注目の内容を紹介いただきます。社員や技術者を大切に、地域でも取り組む技術が注目されていて、今年5 月の第28 回土木施工管理技術論文・技術報告会で、社員の発表した論文「砂防工事でBIM/CIM モデル普段使いのすすめ」で最優秀表彰も受けておられます。
三つ目の講演は、今年の総会において特別講演いただきました前近畿地方整備局長の見坂茂範様より、再度、自由なお立場からの日本の安全・安心な国土づくりについて講演いただきます。日本はこの 30 年で土砂災害の発生件数が 1.7 倍に増え、災害で破壊した修復は平時のメンテナンスより一桁高い費用がかかると言われ、事前防災が安上がりといわれています(11 月18 日日経新聞)。これからの日本の国土強靱化と、インフラ整備のあり方について見坂様の強い思いを講演いただきます。
今回の 3 つの講演は、土木のさまざまな分野を担当する土木技術者、とりわけ土木施工管理技士にとって、極めて有益な講演です。多くの方々の参加をお待ちしております。
講演会は、土木学会 CPD プログラム及び土木施工管理技士会CPDS プログラムとして登録申請中です。
申込み方法:参加申込は令和 7 年1 月27 日(月)までに、Web 申込手続きをお願いします。
法人・個人会員の方は登録代表者(もしくは申込み担当者)より参加申込下さい。
会員外の方で参加希望の方は、HP からWeb 申込手続きをしてください。やむを得ず欠席される場合は、1 週間前(1/24)までに WEB の参加申し込み画面(参加者マイページ)よりキャンセル可能ですので手続下さい。
※お願い:事務局にはスタッフが常駐していません。ご用の場合は、京都地盤研究会ホームページのお問い合わせメールにご連絡頂きますと、後日スタッフがお返事いたします。その他(緊急時等)のご用件につきましては 080-5632-2278(事務局担当代表幹事 安川)まで連絡下さい。
※土木施工管理技士会連合会による CPDS の認定証明が必要な方へ
参加申込画面にて申請(チェック)が必要です。後日の発行はいたしません。当日は、ご本人を証明するCPDS技術者証または運転免許証をご持参下さい。
法人会員 | 年会費を支払い済みの登録法人で、人数にかかわらず参加料は無料 |
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個人会員 | 年会費を支払い済みの登録個人で、登録者自身の参加料は無料(代理出席可) その他の参加者は一人あたり資料代として参加料¥3000が必要 |
特別会員 | 大学及び官公庁関係の技術者及び過去に研究会で講演を行った方が対象で、参加料は無料 (代理出席可・役所ごとにまとめての参加申込はFAXでの対応可能。連絡は担当者宛にいたします) |
ゲスト | 会員として登録していない参加希望者で、複数人の申し込みが可能。研究会当日、一人あたり資料代として参加料¥3000が必要 |