京都地盤研究会は、令和6年度のメインテーマを「防災・減災・避災」とし、メインテーマに関わる話題を中 心に、今年度の第2回目の第 86 回研究会を以下の 3 つの講演で企画しました。
国内外において建設されたインフラの老朽化と維持管理は、大きな課題となっています。日本では高度成長 期以降に整備された道路橋やトンネル、河川管理施設、下水道管渠、港湾施設などについて、今後、建設から 50 年以上を経過する施設が急速に増加し、また、近年、大規模災害や豪雨の災害リスクが高まっております。 その課題解決に中心となって取り組まれてきた国土交通省道路局国道・技術課企画専門官の増竜郎様より 日本のインフラの現状から現在の課題、今後の展望について講演いただきます。
二つ目の講演は、土構造物の調査や盛土品質管理についての話題です。道路やダム、河川堤防など、多くの 既存土構造物は建設から 50 年以上経過するものもあり、近年のゲリラ豪雨や地震などの危険にもさらされて います。また、近年 ICT 化が進み、盛土工事における合理的な品質管理が望まれていて、これにRI(ラジオ アイソトープ)を活用した試験が、点検や調査を含め威力を発揮しています。RI試験の原理からその技術内 容、活用事例を含め、盛土の品質管理のあり方など、この技術の開発から活用まで中心となって取り組んでこ られたソイルアンドロックエンジニアリング株式会社 調査部部長の石井正紀様から講演いただきます。
三つ目の講演は、山地が多い日本では降雨時や地震時に斜面崩壊が多発していますが、その斜面災害とそれに関する話題です。豪雨時の斜面崩壊については、その崩壊の予測や避難の開始、降雨後の住民の規制エリアの立ち入りや交通解除の判断はきわめて重要です。長年斜面災害の予測や住民の避難のあり方など、地域に入って研究されてきた関西大学社会安全学部教授の小山倫史先生より、研究の成果や住民との取り組みを紹介いただきます。
今回の 3 つの講演は、土木のさまざまな分野を担当する土木技術者、とりわけ土木施工管理技士にとって、極 めて有益な講演です。多くの方々の参加をお待ちしております。
講演会は、土木学会 CPD プログラム及び土木施工管理技士会 CPDS プログラムとして登録申請中です。
申込み方法:参加申込は令和 6 年 10 月 11 日(金)までに、Web 申込手続きをお願いします。法人・個人会員 の方は登録代表者(もしくは申込み担当者)より参加申込下さい。会員外の方で参加希望の方は、HP から Web 申込手続きをしてください。やむを得ず欠席される場合は、1 週間前(10/11)までに WEB の参加申し 込み画面(参加者マイページ)よりキャンセル可能ですので手続下さい。
※お願い:事務局にはスタッフが常駐していません。ご用の場合は、京都地盤研究会ホームページのお問い合わせメールにご連絡頂きますと、後日スタッフがお返事いたします。その他(緊急時等)のご用件につきまして は 080-5632-2278(事務局担当代表幹事 安川)まで連絡下さい。
※土木施工管理技士会連合会による CPDS の認定証明が必要な方へ 参加申込画面にて申請(チェック)が必要です。後日の発行はいたしません。当日は、ご本人を証明する CPDS 技術者証または運転免許証をご持参下さい。
法人会員 | 年会費を支払い済みの登録法人で、人数にかかわらず参加料は無料 |
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個人会員 | 年会費を支払い済みの登録個人で、登録者自身の参加料は無料(代理出席可) その他の参加者は一人あたり資料代として参加料¥3000が必要 |
特別会員 | 大学及び官公庁関係の技術者及び過去に研究会で講演を行った方が対象で、参加料は無料 (代理出席可・役所ごとにまとめての参加申込はFAXでの対応可能。連絡は担当者宛にいたします) |
ゲスト | 会員として登録していない参加希望者で、複数人の申し込みが可能。研究会当日、一人あたり資料代として参加料¥3000が必要 |