平成27年度のメインテーマを「くらしを守る建設技術-建設技術の未来像を考える」とし、去る5月1日に設立20周年の記念総会と記念特別講演会をもって今年度の活動をスタートしています。
今回の研究会は、メインテーマに関わって淀川水系の防災と利水をめざして宇治に建設された「天ヶ瀬ダム」の開発の歴史から再開発工事の話題で企画いたしました。
天ヶ瀬ダムは、淀川水系の洪水調節から水道用水確保と発電のための多目的ダムとして計画され、昭和39年に竣工してから昨年で50年を迎えました。平成元年より、洪水調節機能の強化と新規利水をめざし国内最大級の放水路トンネルを建設する「天ヶ瀬ダム再開発計画」が進められたものの、途中にいろいろ課題が生じ、ようやくにして再開発工事がスタートしたものです。
天ヶ瀬ダムの最初の計画から、隣接する揚水式ダムの建設や、再開発工事の計画まで、国土交通省に協力して中心的な立場で指導されてきた京都大学名誉教授 中川博次先生に、ダム建設の歴史から、その間に提起された課題、再開発計画にいたるまで、土木技術者にとって有益な内容を基調講演いただきます。
続いて、歴代の近畿地方整備局河川部長は計画段階から、様々な課題解決に苦労され、再開発工事の施工までこぎつけられましたが、現河川部長の黒川純一良様より発注者の立場で、この間の苦労話を含め、事業内容を講演いただきます。
その後、開発工事を担当されている工事現場の責任者から、担当工区の工事内容、技術的課題や解決されたノウハウや苦労話を含め、工区ごとに講演いただきます
講演会終了後、恒例の講師の先生方を囲み、会員相互や参加者との交流会を開催いたします。興味ある話題の講演会であり、各位には交流会も含め多くの方々の参加をお待ちしております。
今回の講演会は、土木学会CPDプログラム及び土木施工管理技士会CPDSプログラムです(登録申請中)。
記
主 催:一般財団法人 地球システム総合研究所
後 援:京都府土木施工管理技士会
日 時:〈講演会〉平成27年8月6日(木) 午後1時30分~5時20分
〈交流会〉 午後5時30分~7時30分
場 所:京都大学楽友会館 2F 講堂(京都市左京区吉田二本松町 TEL 075-753-7603)
(交流会:1Fレストラン)
定 員:100名
参加費:〈講演会〉 資料代2,000円(法人・一般会員は年会費に含まれています)
〈交流会〉 3,000円(当日会場でお支払い下さい)*当日のキャンセル不可。やむを得ず欠席される場合は1 週間前(7/16)までにご連絡下さい。
【内容・講師】
13:30~13:35 開会挨拶 京都地盤研究会 会長 大 西 有 三
(関西大学特任教授、京都大学名誉教授)
13:35~14:40 基調講演「天ヶ瀬ダムの歩みと技術的課題」
京都大学名誉教授 中 川 博 次
14:50~15:40 「天ヶ瀬ダム再開発事業の計画・工事概要」
国土交通省近畿地方整備局 河川部長 黒 川 純 一 良
15:50~17:20 「天ヶ瀬ダム再開発事業の各工事内容と技術のポイント」)
①流入部(上流工区):大成建設株式会社 天ヶ瀬ダム放流設備建設工事
作業所長 中 村 泰 介
②導流部・ゲート室部(中流工区): 鹿島建設株式会社 天ヶ瀬工事事務所
所長 山 本 明 雄
③減勢池部(下流工区):大林・飛島特定建設工事共同企業体 JV工事事務所
所長 村 上 正 一
17:20~ 閉会挨拶
【交流会】17:30~19:30 交流会 (会場:京都大学楽友会館 1F レストラン)
申込み方法:平成26年7月16日(水)までに別紙FAX用紙に、申込み代表者名、参加者氏名、勤務先所属等を記入の上、事務局までお申し込み下さい。
申 込 先:(一財)地球システム総合研究所内 京都地盤研究会 宛(TEL: 075-256-4322 FAX: 075-256-4330)
(お願い:事務局にはスタッフが常駐していません。ご用の場合は、080-5632-2278(事務局担当代表幹事 安川)まで連絡下さい)