京都地盤研究会 第69回研究会

京都地盤研究会は、平成30年度のメインテーマを「トラブルから学ぶ」として活動しています。今年度の第3回目となる第69回研究会を次の3つの話題で企画いたしました。

 豪雨時や地震時の斜面崩壊は、人的な被害の問題も含め、深刻な社会問題となっています。危険な斜面の特定や崩壊の予測、災害を防ぐ防災の面で、土木技術者に突きつけられた課題であり、色々な面から多くの機関で研究が重ねられています。土木学会等の委員会で中心的に活躍をされている神戸市立工業高等専門学校都市工学科教授の鳥居宣之先生より、各地の斜面災害の状況や災害予測と防災の面に関わって、最近の研究成果について講演いただきます。

 高度成長期に建設された多くの土木構造物、とりわけ橋梁は、その老朽化に伴い、その点検と診断、維持補修の必要性が叫ばれています。点検や診断は、路面から容易に見る事が出来ない部分であり、その作業が困難を極め、ロボットの活用やドローンによる近接撮影画像の活用等が図られています。先進的な取り組みを実施されている橋梁調査会審議役で京都大学特命教授の田村敬一先生から、取り組まれている先端技術の内容から今後の展望も含め興味ある内容の講演をいただきます。

 平成30年の2月には福井地方で豪雪があり、国道8号を含む道路や鉄道がストップしその復旧に長い時間を要しました。北陸の広範囲なエリアが機能麻痺になり、地域の経済に甚大な被害を与え、大きな社会問題となりました。建設業者が廃業等で減少し、技術者不足も深刻なかでの、この豪雪は色々な課題をわれわれに突きつけました。この福井豪雪について国土交通省福井河川国道事務所長の嶋田博文様から、発生した問題の事象、取られた対応、得られた課題や、今後に向けての提言などについて講演いただきます。

 今回の3つの講演は、土木施工を担当する技術者にとっても多くの極めて有益な内容です。いずれも現場の技術者に興味ある話題の講演会であり、多くの方々の参加をお待ちしています。

 講演会は、土木学会CPDプログラム及び土木施工管理技士会CPDSプログラムとして登録申請中です。

 

                    記

 

主 催:一般財団法人 地球システム総合研究所

後 援:京都府土木施工管理技士会

日 時:平成31年1月28日(月)     午後1時30分~5時10分

会 場:メルパルク京都 6F会議場C(JR京都駅烏丸正面改札口出て東 TEL 075-352-7444)

定 員:120名

参加費: 資料代2,000円(法人・一般会員は年会費に含まれています)

 

【内容・講師】

     13:30~13:35  開会挨拶                    京都地盤研究会 会長  大  西  有  三

                                  (関西大学客員教授、京都大学名誉教授)   

  13:35~14:35 「斜面災害に関わる最近の話題」

               神戸市立工業高等専門学校都市工学科教授 鳥 居 宣 之

 

  14:45~15:45 「橋梁の点検・診断と新技術の活用」

                     一般財団法人橋梁調査会審議役、京都大学特命教授 田 村 敬 一

 

        15:55~17:00 「平成30年2月福井豪雪の教訓を踏まえて」

               国土交通省福井河川国道事務所長 嶋 田 博 文

 

  17:00~17:10     閉会挨拶                 京都地盤研究会 副会長  岸 田  潔

                            (京都大学大学院工学研究科 教授)

 

申込み方法:平成31年1月22日(火)までに別紙FAX用紙に、申込み代表者名、参加者氏名、勤務先所属等を記入の上、事務局までお申し込み下さい。

申 込 先:(一財)地球システム総合研究所内 京都地盤研究会 宛(TEL: 075-354-5020  FAX: 075-354-5030

 ※お願い:事務局にはスタッフが常駐していません。ご用の場合は、080-5632-2278(事務局担当代表幹事 安川)     まで連絡下さい。

:土木施工管理技士会連合会によるCPDSの認定証明が必要な方は、申込用紙にその要否をご記入下さい。当日は、ご本人を証明するCPDS技術者証または運転免許証をご持参下さい。

 

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