近年の洪水時に発生している河川堤防の破堤は、深刻な災害を発生するなど大きな問題となっています。安全と思われていた河川堤防が破堤することについて、その未解明な原因の解明と対策のあり方について土木学会の委員会で研究的な取り組みがなされています。5月の総会の講演に続いて、その委員会で中心的に活躍をされているし、名古屋工業大学大学院工学研究科教授の前田健一先生より、解明されてきた内容について講演いただきます。
近畿エリアでは高速道路を含め道路整備が進められています。しかし、この2月には福井の豪雪で国道の弱点も露見しました。社会交通インフラの大きな基軸である道路の現状や課題、道路整備に関わる最近の話題、近畿エリアでの計画や将来の展望などを、中心的立場でとり組まれている国土交通省近畿地方整備局道路部部長の橋本雅道様に、日頃聞けない話題も含め興味ある内容の講演をいただきます。
平成28年に発生した地下鉄工事途中で博多駅の近くの道路が陥没した事故は、連日テレビ等で報道され社会的に大きな話題になりました。その事故の原因の解明と復旧のあり方について研究する委員会が組織され精力的にとり組まれました。その委員会の委員長として、問題の解決についてとり組まれた九州大学大学院工学研究院教授の三谷泰浩先生より、明らかになった原因や委員会での成果と、そこでのご苦労や技術者に対するトラブルを防ぐ知恵などを直接講演いただきます。
今回の3つの講演は土木施工を担当する技術者にとっても施工に関わる多くの極めて有益な内容の講演です。
講演会終了後、恒例の、講師の先生方を囲み、会員相互や参加者との交流を深める懇親会を開催いたします。いずれも興味ある話題の講演会であり、交流会も含め多くの方々の参加をお待ちしております。
講演会は、土木学会CPDプログラム及び土木施工管理技士会CPDSプログラムです。
主 催:一般財団法人 地球システム総合研究所
後 援:京都府土木施工管理技士会
日 時:〈講演会〉平成30年7月19日(木) 午後1時30分~5時10分
〈交流会〉 午後5時30分~7時30分
会 場:京都大学楽友会館 2F 講堂(京都市左京区吉田二本松町 TEL 075-753-7603)(交流会:1Fレストラン)
定 員:120名
参加費:〈講演会〉 資料代2,000円(法人・一般会員は年会費に含まれています)
〈交流会〉 3,000円(当日会場でお支払い下さい)
※当日のキャンセルは不可です。やむを得ず欠席される場合は1週間前(7/12)までにご連絡下さい。
【内容・講師】
13:30~13:35 開会挨拶 京都地盤研究会 会長 大 西 有 三
(関西大学客員教授、京都大学名誉教授)
13:35~14:40 「河川堤防の災害リスクの現状と課題」
名古屋工業大学大学院工学研究科 社会工学専攻教授 前 田 健 一
14:50~15:55 「近畿の道路整備の現状と計画・展望」
国土交通省近畿地方整備局道路部長 橋 本 雅 道
16:05~17:10 「福岡市地下鉄七隅線陥没事故から学ぶこと」
九州大学大学院工学研究院 社会基盤部門教授 三 谷 泰 浩
17:10~ 閉会挨拶 京都地盤研究会 副会長 岸 田 潔
(京都大学大学院工学研究科 教授)
【交流会】17:30~19:30 交流会 (会場:京都大学楽友会館 1F レストラン)
申込み方法:平成30年7月12日(木)までに別紙FAX用紙に、申込み代表者名、参加者氏名、勤務先所属等を記入の上、事務局までお申し込み下さい。
申 込 先:(一財)地球システム総合研究所内 京都地盤研究会 宛(TEL: 075-354-5020 FAX: 075-354-5030)
(お願い:事務局にはスタッフが常駐していません。ご用の場合は、080-5632-2278(事務局担当代表幹事 安川) まで連絡下さい)
お願い:土木施工管理技士会連合会によるCPDSの認定証明が必要な方は、申込用紙にその要否をご記入下さい。 当日は、ご本人を証明するCPDS技術者証または運転免許証をご持参下さい。