京都地盤研究会 第56回研究会

 今年度は「土木分野のIT(Information Technology)」をメインテーマとして活動を行っています。今年度第2回目の研究会を、メインテーマに関わる先端を行く技術の紹介やホットな話題を含む下記の3つの演題で企画しました。

 近年のロボット技術の発展やIT技術の普及に伴って、建設現場の無人化施工が関心を呼んでいます。人手不足もありますが、人が立ち入れない過酷な条件のもとでも施工が可能となるなど、現場の無人化が進んでいます。土木現場の無人化施工の開発や導入に取り組まれてきた岡市光司様から無人化施工の導入の苦労からその現状、今後の課題や方向などを講演いただきます。

 福島第1原子力発電所の津波被害に起因した水素爆発事故によって放出された放射能による汚染水の問題は、毎日のようにマスコミで報道されてきました。現在、凍土壁を使った汚染水対策の工事が進めされています。皆さんもご存じのように汚染水処理対策委員会の委員長として当研究会の大西会長が、重責を果たされています。報道による情報で、現場の状況が誤解されている面も多く、現場の正確な情報も含め、汚染水対策の苦労と技術の課題も含め、大西有三先生より直接講演いただきます。

 奈良の平城宮跡では、奈良文化財研究所が50年以上にわたって発掘調査を実施しており、その成果に基づいた大極殿の復元なども行われています。その調査研究のなかで、当時の土木技術や地盤関連技術が明らかにされています。発掘調査や復元にたずさわって来られた小野健吉様より、発掘の苦労から、明らかになった当時の技術や工夫などを、直接講演いただきます。

 今回はめったに聞けない興味ある話題の講演会であり、多くの方々の参加をお待ちしております。

今回の講演会は、土木学会CPDプログラム及び土木施工管理技士会CPDSプログラムです(登録申請中)。

 

 

主 催:一般財団法人 地球システム総合研究所

後 援:京都府土木施工管理技士会

日 時:平成26年10月28日(火)    午後1時30分~5時10分

場 所:京都大学楽友会館 2F 講堂(京都市左京区吉田二本松町 TEL 075-753-7603)

定 員:100名

参加費: 資料代2,000円(法人・一般会員は年会費に含まれています)

 

【内容・講師】

  13:30~13:35  開会挨拶                 京都地盤研究会 会長  大  西  有  三

                                       (前京都大学副学長)

  13:35~14:40 「土木現場の無人化施工」

                     株式会社熊谷組 関西支店 土木部長 岡 市 光 司

 

  14:50~16:00 「福島原発の汚染水の問題」

                    京都大学名誉教授、関西大学特任教授 大 西 有 三

 

    16:10~17:10 「発掘調査が明らかにした平城京・宮」

                          奈良文化財研究所 副所長 小 野 健 吉

  17:10~     閉会挨拶              京都地盤研究会 副会長 大 津 宏 康

                        (京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻 教授)

 

申込み方法:平成26年10月22日(水)までに別紙FAX用紙に、申込み代表者名、参加者氏名、勤務先所属等を記入の上、事務局までお申し込み下さい。

申 込 先:財団法人地球システム総合研究所内 京都地盤研究会 宛

      (TEL: 075-256-4322  FAX: 075-256-4330

(お願い:事務局にはスタッフが常駐していません。ご用の場合は、080-5632-2278(事務局担当代表幹事 安川)まで連絡下さい)