京都地盤研究会 第55回 研究会・交流会

 平成26年度のメインテーマを「土木分野のIT(Information Technology)」とし、去る5月9日の第19回総会・特別講演会をもって今年度の活動をスタートしています。今回の研究会は、メインテーマに関わる先端を行く技術の紹介を含め3つの演題で企画しました。あわせて、年1回開催を予定しています会員相互の交流を図る交流会も開催いたします。

 高度成長期に建設された構造物は、耐用年数を越え、いろいろな維持管理上の問題が生じ、構造物に生じているひびや劣化による損傷部分の把握と診断が課題とされています。足場が組めない、人間が地上から計測でないなど、計測が困難な場所での計測を無人ロボットで行う技術の開発も進められています。無人ヘリコプターの活用でひび割れの検出と診断の技術開発に取り組まれている渡辺豊氏に、技術の現状から展望も含め講演いただきます。
 兵庫県南部地震が発生してから19年が経ち、そのときの橋梁等の破壊現象には地震動のS波によるとの説明で片付けられている破壊に、未だ解明されたとは言えない課題が残されています。迫り来る次の直下型地震に向けて、破壊現象の内容を理解しておくことが対策のためにも必要です。従来の説明で解明されたとは言えない破壊現象について、その解明を目指して、取り組んでおられる前原博氏に、地震予知も含め、その研究成果を講演いただきます。
 近年は、毎年のようにゲリラ的な豪雨による災害が多発しています。われわれは降雨災害の特徴や条件に加え、その被害の実態を知ることによって防災に役立てることができます。昨年は台風18号によって各地に大きな被害が生じました。被害の把握から、復旧に取り組まれ、今後の防災対策のために陣頭指揮を取って活躍されている小俣篤氏に、平成25年台風18号の被害の実態から今後の防災の課題まで講演いただきます。
 また、講演会終了後、講師の先生方を囲み、会員相互や参加者との懇親を図る交流会を開催します。興味ある話題の講演会であり、各位には交流会も含め多くの方々の参加をお待ちしております。
今回の講演会は、土木学会CPDプログラム及び土木施工管理技士会CPDSプログラムです(登録申請中)。
 
主 催:一般財団法人 地球システム総合研究所
後 援:京都府土木施工管理技士会
日 時:〈講演会〉平成26年7月23日(水)    午後1時30分~5時10分
      〈交流会〉                              午後5時30分~7時30分
場 所:京都大学楽友会館 2F 講堂(京都市左京区吉田二本松町 TEL075-753-7603)
 (交流会:1Fレストラン)
定 員:100名
参加費:〈講演会〉 資料代2,000円(法人・一般会員は年会費に含まれています)
          〈交流会〉 3,000円(当日会場でお支払い下さい)*当日のキャンセル不可。やむを得ず欠席される場合は1週間前(7/16)までにご連絡下さい。
【内容・講師】
  13:30~13:35  開会挨拶                 京都地盤研究会 会長  大 西 有 三
                                      (前京都大学副学長)
  13:35~14:40 「無人へりロボットによる3次元計測・構造物調査」
              ルーチェサーチ株式会社 代表取締役 渡 辺  豊
 
  14:50~15:55 「橋脚の地震時特殊破壊事例と地震予知の実用化
              一般財団法人地球システム総合研究所 上席研究員 前 原  博
 
    16:05~17:10 「平成25年台風18号災害の概要」
              国土交通省近畿地方整備局企画部長 小 俣  篤
  17:10~    閉会挨拶   京都地盤研究会 顧問 安 田 勝 美
                  
【交流会】17:30~19:30 交流会  (会場:京都大学楽友会館 1F レストラン)
申込み方法:平成26年7月16日(水)までに別紙FAX用紙に、申込み代表者名、参加者氏名、勤務先所属等を記入の上、事務局までお申し込み下さい。
申 込 先:財団法人地球システム総合研究所内 京都地盤研究会 宛
      (TEL: 075-256-4322  FAX: 075-256-4330

(お願い:事務局にはスタッフが常駐していません。ご用の場合は、080-5632-2278(事務局担当代表幹事 安川)まで連絡下さい)