平成28年度のメインテーマを「国土の強靱化-挑戦する土木技術」とし、4月25日に総会と記念特別講演会を開催し、今年度の活動をスタートしています。
今回の研究会は、次の3つの話題で企画いたしました。
建設工事では施工時の安全を確保するために、様々な計測管理の手法が用いられています。神戸大学の芥川真一先生は、掘削やトンネル工事での安全な施工のための計測機器とその手法を開発され、それが海外においても広く活用されています。開発者の先生から、計測技術の内容から開発の苦労、現場の計測事例などについて、直接講演いただきます。
関西は歴史的に国の中心であり、また、江戸時代や明治以降は経済活動の中心として社会基盤が整備され、それが多くの土木遺産として残っています。その遺産から、当時の土木技術者の苦労や施工技術の素晴らしさも理解できます。関西の土木遺産について長年にわたって研究されてきた坂下泰幸様から、その当時の技術の内容も含め注目される土木遺産について講演いただきます。
最後の講演として、近畿地方整備局の山田邦博局長より、主に近畿地方のこれから予想される災害から市民生活や経済活動を守るための国土の強靱化の方向や計画について、また、さまざまな近畿地方整備局の取り組みの内容やそこで採用される新しい技術や施策も紹介いただきます。土木施工を担当する技術者にとっても極めて有益な内容です。
講演会終了後、恒例の講師の先生方を囲み、会員相互や参加者との交流を深める懇親会を開催いたします。
興味ある話題の講演会であり、交流会も含め多くの方々の参加をお待ちしております。
講演会は、土木学会CPDプログラム及び土木施工管理技士会CPDSプログラムとして登録申請中です。
記
主 催:一般財団法人 地球システム総合研究所
後 援:京都府土木施工管理技士会
日 時:〈講演会〉平成28年6月9日(木) 午後1時30分~5時20分
〈交流会〉 午後5時30分~7時30分
場 所:京都大学楽友会館 2F 講堂(京都市左京区吉田二本松町 TEL 075-753-7603)
(交流会:1Fレストラン)
定 員:100名
参加費:〈講演会〉 資料代2,000円(法人・一般会員は年会費に含まれています)
〈交流会〉 3,000円(当日会場でお支払い下さい)
※当日のキャンセルは不可。やむを得ず欠席される場合は1週間前(6/2)までにご連絡下さい。
【内容・講師】
13:30~13:35 開会挨拶 京都地盤研究会 会長 大 西 有 三
(関西大学客員教授、京都大学名誉教授)
13:35~14:45 「変状を現場で可視化するOn-Site Visualizationと地盤工学問題への適用事例」
神戸大学大学院工学専攻科 市民工学専攻 教授 芥 川 真 一
14:55~16:00 「土木遺産から学ぶこと」
阪神高速技研株式会社 取締役専務執行役員 坂 下 泰 幸
16:10~17:15 「近畿地方整備局における国土強靱化とインフラ整備の取り組み」(仮題)
国土交通省 近畿地方整備局 局長 山 田 邦 博
17:15~ 閉会挨拶 京都地盤研究会 副会長 岸 田 潔
(京都大学大学院工学研究科 准教授)
【交流会】17:30~19:30 交流会 (会場:京都大学楽友会館 1F レストラン)
申込み方法:平成28年6月1日(水)までに別紙FAX用紙に、申込み代表者名、参加者氏名、勤務先所属等を記入の上、事務局までお申し込み下さい。
申 込 先:(一財)地球システム総合研究所内 京都地盤研究会 宛(TEL: 075-256-4322 FAX: 075-256-4330)
(お願い:事務局にはスタッフが常駐していません。ご用の場合は、080-5632-2278(事務局担当代表幹事 安川)まで連絡下さい)
お願い:土木施工管理技士会連合会によるCPDSの認定証明が必要な方は、申込用紙にその要否をご記入下さい。 当日は、ご本人を証明するCPDS技術者証または運転免許証をご持参下さい。