今年度は「土木分野のIT(Information Technology)」をメインテーマとして講演企画を行っています。今年度第3回目の研究会を、メインテーマに関連しつつ、最近の維持補修に関わる先端を行く技術の紹介や今年度の大きな災害の話題を含む下記の3つの演題で企画しました。
社会インフラにおける構造物の劣化の問題と適切な維持管理が大きな課題となっています。事故が起こると重大事故につながる橋梁の劣化の診断と補修については社会的に大きな関心となっています。橋梁の劣化診断や維持補修の分野で、精力的に研究されてきた関西大学の坂野昌弘教授より、橋梁の劣化の実態から、維持管理や老朽化対策の現状や今後の課題などを講演いただきます。
平成26年8月20日に異常な豪雨が広島県を襲い、大きな土石流災害が発生しました。この30年の間で人的被害の最も大きな豪雨災害となりました。災害の要因や原因にいろいろな分析が行われ、すでに報道もされています。その中で、災害発生直後から現地に入り、精力的に調査されてきた呉工業高等専門学校の森脇武教授から、その災害の実態、特徴、原因から今後に向けての課題など、調査成果を報告をいただきます。
国土交通省では、防災に対する新たな取り組みや、建設現場で新しい技術の導入や試行が行われています。また国民に向けての建設分野の広報もにも積極的に取り組まれています。それらの取組の指導的な役割を担ってこられた国土交通省近畿技術事務所の鈴木勝所長より、最近の技術評価システムのNETISの現状から、近畿技術事務所の取組の内容と事業について紹介いただきます。
今回は興味のある話題の講演会であり、多くの方々の参加をお待ちしております。
今回の講演会は、土木学会CPDプログラム及び土木施工管理技士会CPDSプログラムです(登録申請中)
記
主 催:一般財団法人 地球システム総合研究所
後 援:京都府土木施工管理技士会
日 時:平成27年1月28日(水) 午後1時30分~5時20分
場 所:京都大学楽友会館 2F 講堂(京都市左京区吉田二本松町 TEL 075-753-7603)
定 員:100名
参加費: 資料代2,000円(法人・一般会員は年会費に含まれています)
【内容・講師】
13:30~13:35 開会挨拶 京都地盤研究会 会長 大 西 有 三
(前京都大学副学長)
13:35~14:45 「鋼製橋梁の維持管理と老朽化対策について」(仮題)
関西大学工学部環境都市工学部 教授 坂 野 昌 弘
14:55~16:05 「平成26年8月豪雨による広島県土砂災害」(仮題)
呉工業高等専門学校 環境都市工学科 教授 森 脇 武
16:15~17:15 「近畿技術事務所の事業の概要」(仮題)
国土交通省近畿地方整備局 近畿技術事務所 所長 鈴 木 勝
17:15~ 閉会挨拶 京都地盤研究会 副会長 大 津 宏 康
(京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻 教授)
申込み方法:平成27年1月21日(水)までに別紙FAX用紙に、申込み代表者名、参加者氏名、勤務先所属等を記入の上、事務局までお申し込み下さい。
申 込 先:一般財団法人地球システム総合研究所内 京都地盤研究会 宛
(TEL: 075-256-4322 FAX: 075-256-4330)
(お願い:事務局にはスタッフが常駐していません。ご用の場合は、080-5632-2278(事務局担当代表幹事 安川)まで連絡下さい)