本会のご紹介

 

 京都地盤研究会は、阪神高速道路公団(現 阪神高速道路(株))京都建設部や京都大学地盤系の有志ならびに京都に拠点をおく地盤調査関係の技術者が中心になり、産学官の技術者の技術力向上や情報交換・人的交流・研修の目的で、平成8年春に発足しました。以来、15年を越える活発な活動を続けており、皆さんから好評を得て参りました。
当研究会は、年3回の定期的な講演会の他に、特別講演会やワークショップ(WS)および見学会等を実施しています。定期的な講演会では、年度ごとに設定したテーマに基づく講演に、京都や周辺における地質や地盤に関する地元の話題やプロジェクト・工事に関する講演を組み込み、毎回3題で実施しています。
これまでの各年度のテーマと講演の題数は次の通りです。

  これまでの講師の方の総数は100名を越し、平成14年度からは土木学会CPDプログラムとして認定を受けています。CPDは技術者の資格取得やプロポーザル等に必須の単位となってきており、今後も当研究会を通じて取得の一助になることを期待しております。

平成8年度: 「地震と地盤災害」 10題 平成9年度: 「地盤と環境」 10題
10年度: 「地盤と地下水」 9題 11年度: 「地盤の調査と試験」 11題
12年度: 「地盤の診断」 11題 13年度: 「実務に役立つ技術」 11題
14年度: 「元気の出る話題」 11題  15年度: 「地盤に関わる先周辺の話題」 10題
16年度: 「地盤に関わる先端技術」 7題 17年度: 「災害と防災」 13題
18年度: 「地盤の情報化」 10題 19年度: 「地盤と施工技術」 10題
20年度: 「地盤と耐震」10題 21年度: 「地盤の探査技術」  10題
22年度: 「未来をめざす土木」 10題 23年度: 「身近な地盤工学」  10題(予定)
24年度: 「建設分野の未来」 9題 25年度: 「元気の出る話題パート2」 10題
26年度: 「土木分野のIT(Information Technology)」 27年度: くらしを守る建設技術-建設技術の未来像を考える
28年度: 国土の強靱化-挑戦する土木技術 29年度: 新技術で測る
30年度: トラブルから学ぶ 令和1年度: 多発災害に挑む

 これらの活動の成果は、2年毎に“活動の記録”として編集し発行してきました。現在は第5、6、7、8、9集と設立20周年記念DVDが発行されています。いずれも、時代を反映した最新の情報が盛り込まれておりますので、会員各位には研究会の活動の記録とともに、業務においても御活用いただければ幸甚です。

 当研究会の会員は、企業や団体の法人会員、民間技術者の一般会員、大学・高校や官公庁・公益法人関係の技術者の個人会員(登録のみ)の三種類の会員構成になっています。この会の運営に必要な経費は法人会員と一般会員の年会費および個人会員の講演会時の参加費(資料代)でまかなわれています。また、当研究会は、旧(財)物理探鉱研究会が平成17年に(財)地球システム総合研究所に名称変更されたことにともない、活動の位置付も整理され、財団の部門研究会の役割を担うことになりました。あわせて今後の活動に更なる理解とご支援・ご協力を賜りたくお願い申しあげる次第です。
 

平成27年12月11日

 京都地盤研究会会長 大 西 有 三
(京都大学名誉教授・関西大学客員教授)