京都地盤研究会 第65回研究会

平成29年度のメインテーマを「新技術で測る」とし、7月27日には今までにない多くの方の参加を得て第64回研究会・交流会を開催させていただきました。今回の第65回研究会は、興味と関心の高い次の3つの話題で企画いたしました。

建設工事では、まず地盤調査を行ってその地盤情報に基づいて設計し、施工を行っています。その地盤調査結果から得られる地盤情報を一部の調査結果から全体像を評価したため、設計変更の必要性が生じるなど想定外のトラブルを経験することがあります。調査からその地盤について、たとえて言えば似顔絵を作るのですが、全く違う似顔絵が描かれていて、それを下に工事に入るという地盤リスクの問題がクローズアップされています。調査会社で経験を積まれ、地盤リスクの問題を経験されてきた中央開発株式会社の束原 純様から今まで経験された事例を含め地盤リスクの問題の現状と課題、今後に向けての提言について講演いただきます。

次に、7月に発生した九州北部豪雨災害について講演いただきます。国土交通省 近畿地方整備局 企画部環境調整官 松田好生様から、今回の豪雨災害の特徴からわれわれに突きつけられた課題、近畿地方整備局が取られた災害支援体制について講演いただきます。引き続いて河川部河川保全管理官 井上達裕様から近畿地方整備局が取り組まれた支援の内容と、今後に向けての課題についても講演いただきます。

 平成23年の東日本大震災は、日本が近代国家になってから経験した最大の自然災害でした。受けた人的、物的、経済的被害から、いかに国土の強靱化が必要であるかの課題を突きつけられました。被災地の復興も進められているものの、多くの課題や問題がわれわれに突きつけられています。最後の講演として、復興の最前線の中心拠点で責任者として震災復興に取り組まれてきた前復興庁事務次官の西脇隆俊様から、今までの復興の取り組みの内容と苦労や現在の問題から今後の課題まで、日頃聞けない話題について直接講演いただきます。

今回の3つの講演は興味ある内容の講演です。また、土木施工を担当する施工管理技術者にとっても施工に関わって極めて有益な内容です。多くの方々の参加をお待ちしております。

講演会は、土木学会CPDプログラム及び土木施工管理技士会CPDSプログラムとして登録申請中です。

 

主 催:一般財団法人 地球システム総合研究所

後 援:京都府土木施工管理技士会

日 時:平成29年10月18日(水)     午後1時30分~5時

会 場:メルパルク京都 6F会議場C(JR京都駅烏丸正面改札口出て東 TEL 075-352-7444)*裏面参照

定 員:150名

参加費: 資料代2,000円(法人・一般会員は年会費に含まれています)

 

【内容・講師】

13:30~13:35  開会挨拶                     京都地盤研究会 会長  大西  有三

(関西大学客員教授、京都大学名誉教授)

13:35~14:35 「道路事業における地質リスク低減に向けた取り組み」

中央開発株式会社 取締役西日本事業部長  束原 純

14:45~15:45 「九州北部豪雨災害について」

  •           「豪雨災害の特徴と近畿地方整備局の支援体制」

国土交通省 近畿地方整備局 企画部環境調整官  松田 好生

  •           「近畿地方整備局の災害支援の内容と今後への課題」

国土交通省 近畿地方整備局 河川部河川保全管理官   井上 達裕

15:55~16:55 「東日本大震災からの復興の現状と課題」

復興庁 顧問   西脇 隆俊

 

16:55~     閉会挨拶                    京都地盤研究会 副会長   岸田 潔

(京都大学大学院工学研究科 教授)

申込み方法:平成29年10月12日(木)までに別紙FAX用紙に、申込み代表者名、参加者氏名、勤務先所属等を記入の上、事務局までお申し込み下さい。

申 込 先:(一財)地球システム総合研究所内 京都地盤研究会 宛(TEL: 075-354-5020 FAX: 075-354-5030

*お願い:事務局にはスタッフが常駐していません。ご用の場合は、080-5632-2278(事務局担当代表幹事 安川)まで連絡下さい。

:土木施工管理技士会連合会によるCPDSの認定証明が必要な方は、申込用紙にその要否をご記入下さい。当日は、ご本人を証明するCPDS技術者証または運転免許証をご持参下さい。

 

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