京都地盤研究会 第62回研究会

平成28年度は、4月25日(月)に総会と特別講演会を、6月9日(木)に第61回の研究会と交流会を開催しました。メインテーマ「国土の強靱化-挑戦する土木技術」のもとに、時宜を得た内容を入れて今年度第2回目の研究会を下記の内容で開催します。

 今回の研究会は、4月に発生した九州熊本地震の話題と自然災害で注目される火山災害の話題に地元の話題の3つの話題で企画しました。

 2011年の東北大震災で日本列島は大きなひずみを受け、大規模な火山の爆発が心配されています。心配されている火山爆発には、富士山、桜島、阿蘇などがあげられています。比較的近年でも大爆発を起こし、活動の活発さで注目される桜島の火山活動を長年にわたって研究されてきた京都大学名誉教授の石原和弘先生に、日本の火山活動や今後の活動予測も含め桜島の火山活動について、直接講演いただきます。

 今年4月に発生した熊本地震は、強烈な前震に続いて本震が発生し、続く余震も大きなものが数回続きました。阿蘇山周辺を走る複数の活断層の破壊によるもので、今までの直下型地震とは異なる被害の様相も示しています。いち早く被災地に入って被害の状況を調査された当研究会会長の大西有三先生から、斜面や地盤災害を中心として、被害の状況から、われわれ土木技術者に突きつけられた課題などについて講演いただきます。

 最後の講演として、国土交通省京都国道事務所の馬渡真吾所長より、京都を中心とした道路整備の現状から今後の計画や展望など、京都縦貫自動車道の整備効果や京都南部の活性化を目指す道路事業も含めて、ホットな話題を折り込み講演いただきます。

今回の講演会は土木施工管理技士にとって、新たな技術や施工のノウハウなども含む極めて有益な内容の講演になります。土木技術者にとって興味ある話題の講演会であり、多くの方々の参加をお待ちしております。

 講演会は、土木学会CPDプログラム及び土木施工管理技士会CPDSプログラムとして登録申請中です。

 

               記

 

主 催: 一般財団法人 地球システム総合研究所

後 援: 京都府土木施工管理技士会

日 時: 平成28年9月23日(金)     午後1時30分~5時20分

場 所: 京都大学楽友会館 2F 講堂(京都市左京区吉田二本松町 TEL 075-753-7603)

定 員: 100名

参加費: 〈講演会〉 資料代2,000円(法人・一般会員は年会費に含まれています)

 

【内容・講師】

13:30~13:35  開会挨拶           京都地盤研究会 会長  大  西  有  三

                               (関西大学客員教授、京都大学名誉教授)

13:35~14:45 「日本の火山活動の現状と桜島火山大爆発の可能性を考える」

                京都大学名誉教授、火山予知連絡会副会長 石 原 和 弘

14:55~16:05 「熊本地震による地盤災害の特徴と土木技術者に与えられた課題」 

                   京都大学名誉教授、関西大学客員教授 大 西 有 三

16:15~17:10 「京都における道路交通課題と今後の展望」 

          国土交通省 近畿地方整備局 京都国道事務所 所長 馬 渡 真 吾

17:10~    閉会挨拶            京都地盤研究会 副会長 岸 田  潔

                           (京都大学大学院工学研究科 准教授)

 

申込み方法:平成28年9月15日(木)までに別紙FAX用紙に、申込み代表者名、参加者氏名、勤務先所属等を記入の上、事務局までお申し込み下さい。

申 込 先: (一財)地球システム総合研究所内 京都地盤研究会宛(TEL: 075-256-4322 FAX: 075-256-4330

(事務局にはスタッフが常駐していません。ご用の場合は、080-5632-2278(事務局担当代表幹事 安川)まで連絡下さい)

※お願い:土木施工管理技士会連合会によるCPDSの認定証明が必要な方は、申込時にその要否をご記入下さい。 当日は、ご本人を証明するCPDS技術者証または運転免許証をご持参下さい。

 

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